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お知らせ

【連載】月刊 人事マネジメント2012年10月号

2012.11.05

●表紙2012.10月号.jpg

月刊 人事マネジメント2012年10月号(株式会社ビジネスパブリッシング発行)より
弊社代表:門田政己が連載を担当しています「日本で○○が一番の会社」が発売されました。
今回のテーマは、「年間休日数が一番の会社」です。
みなさまの組織にとってご参考になれば幸いです。


お買い求め>>> http://www.busi-pub.com/


以下、連載の内容になります。
※ 内容の公表につきましては、納本1ヶ月後のご承諾を頂いております。


2012年10月号_日本で○○が一番の会社.pdf


◆筆者
門田 政己(かどた まさみ)
1975年生まれ:愛知県出身。建築コンサルタントを経て、リクルートにて新規事業の立上げ・既存事業の立直しを手掛ける。2007年に創業し2010年にMON株式会社を設立。営業教育・組織活性化をテーマに過去支援してきた組織は500以上。著書『心の時代の感動サービス 実例107話』(坂本光司教授他編著:同友館)

◆企業情報
MON株式会社
〒104-0061東京都中央区銀座5丁目6番12号 bizcube 7F
メール info@moncompany.co.jp
電話 03-6311-7584(代表)
ホームページ http://www.moncompany.co.jp/

◆第5回「年間休日数が一番の会社」
M社は,住宅設備部品の製造会社として1965年(昭和40年)に創業された会社です。本社を岐阜県に構え780名の社員が働くM社は「日本一休みが多い会社」で有名です。年間の休日数はその年の暦によって変わりますが,だいたい140日あります。これに有給休暇(全社員の取得率80%)や5 年に1 度開催される海外旅行の休みが加わると" 1 年間の約半分が休み"という驚異的な休日数です。ここまで休みが多くなった理由について,制度を導入した創業者は次のように語っています。「社員は休みが多いと喜ぶ。それは社員にとって嬉しいことであり幸せなことじゃないのか? そんなことをして何が悪いのかね?」確かに会社を支え一緒に働いてくれる社員を大切にして満足度を高めることは重要です。ですが年末年始20連休,お盆休み10連休,飛び石連休は連続休暇にするなど,営業機会を損失しているようにも思いますが,現状は好業績を維持しています。

◆休みが多く,勤務時間は短く,残業も禁止
「休みが多い」と聞いて「きっと1 日の勤務時間が長いに違いない」と想像されるかもしれませんが,実はM社では勤務時間も短いのです。しかもその労働時間の短さは政府系機関が「日本一勤務時間が短い会社」と認定するほどです。通常,製造業で多く取り入れられている勤務時間は「08:00~17:00」です。しかし,M社では,「08:30~16:45」が勤務時間となっています。もちろんお昼休みは1 時間ありますし,10時と15時に休憩もあります。なぜこのような勤務時間になったのかというと女性社員からの相談がきっかけだったそうです。その相談とは「始業時間がもう少し遅いと朝の家事が助かります」や「終業時間がもう少し早いと夕食の支度が助かります」といった内容だったといいます。M社はこうした相談から数ヵ月後に勤務時間の変更を決断しました。それは社員の幸せを願う創業者や経営幹部が,終業後に家族団らんや趣味を楽しめるように配慮したからです。社員にとっては「自分たちの幸せを考え,些細な意見に耳を傾け,勤務時間を変更してくれた!」ということは大変強烈なインパクトになります。その思いは「1 人ひとりが大切にされていると感じた」「この会社で働けて良かった」「働くことの幸せを実感した」そして「この会社のために頑張ろう!」と変化していきます。結果,労働時間を1 日45分も短くしたにもかかわらず,生産性は上がったそうです。M社で働く方々の"何としても勤務時間内に仕事を終わらせよう"と頑張る姿が脳裏に浮かびます。誤解のないように補足すると,M社は「残業禁止」です。残業すると罰金というルールまであるそうです。短くなった勤務時間に対して残業手当をもらって仕事をする悪質な社員は1 人もいません。残業禁止ルールも「休日を多く勤務時間を短く」という方針の一環で,社員の幸せを願うがゆえに「残業なんてしないで人生の大切な時間を好きなことに使ってほしい」との経営者の思いから導入されたそうです。

◆一般公募採用を止め紹介制に切り替える
こんな素晴らしい会社ですから入社希望者も多く,若干名の枠に県内外から応募者が殺到します。M社が採用面接をする本社は岐阜県の田園地帯にあり,最寄り駅から歩いて1 時間。就職活動がピークの夏にリクルートスーツを着て歩くのは想像を絶する辛さと思われます。そこで,同社が決断したのは一般公募採用の廃止でした。実際にお話をうかがったとき,現社長は応接室から外を指差して次のように心の内を明かしてくれました。「毎年,あの田んぼ道を何百人もの学生が歩いて当社へ面接に来ますが,残念ながら応募者全員を採用することはできません。ここから肩を落として帰る学生の姿を見るに耐えかね,今は一般公募をしていません」ではM社はどのように採用しているのかというと,「紹介」です。いわゆる「縁故採用」なのです。現社長曰く「紹介する方も変な人は紹介しないだろうし,紹介された方も不義理はしないでしょう」。だから理に適っていると理由を教えてくれました。

◆シンプルな動機で人本経営を実践
ここまでのエピソードでM社が一緒に働く仲間を大切にする会社であることは十分理解できると思いますが,最後に社員の幸せを高めるために導入している諸制度を紹介しておきます(図表)。様々な取り組みや制度がありますが,どうしてここまで社員の幸せを高めるのでしょうか? その理由を象徴する経営者らのシンプルな名言があります。

「社員が幸せなら会社は儲かる」(創業者)

「社員のやる気を引き出すことが私の最大最高の使命です」(現社長)

まさに人本経営の極みです。人こそが企業の財産であると考え実践しているのです。現にM社は創業以来47年間,社員の幸せを追求することで赤字なし,経常利益率5 %~25%(平均15%以上)と好業績を続けています。人が抱く幸せは千差万別,人によって違うでしょう。ですが仕事を通して得たいと願う幸せを想像したとき,その数は多くありません。しかも極めてシンプルな願いだと思います。今回,M社の事例から学ぶことは,いかに多くの企業が社員の幸せを後回しにし,数字のために社員を犠牲にしているか? ということです。社員を犠牲にして47年間黒字で平均15%以上の経常利益率を出している会社を私は知りません。"急がば回れ"という気持ちで皆様の会社でも自分を含めた社員が幸せかどうかを見直してはいかがでしょう。

* *

【図表】 M社の「社員の幸せを高める制度」

□ 日本一の休日数
 年末年始20連休,お盆休み10 連休など

□ 日本一短い勤務時間
 主婦社員のために始業時間と終業時間を変更

□ 残業禁止
 終業後のプライベート充実を目的に導入

□ 給与の金額
 地域相場以上の給与を支給

□ 全員正社員
 安定した雇用を約束し技術習得を促す

□ 年功序列
 給与は年齢とキャリアで決めている

□ 営業ノルマなし
 自ら考えて決めて行動している

□ 70 歳定年制
 60 歳以降も給与を下げず同じ水準で処遇

□ 改善提案に対する報奨金
 1件につき500円支給,優秀提案には3 万円支給

□ ホウレンソウ(報告・連絡・相談)の禁止
 現場の社員を信頼して判断や行動などを権限委譲

□ 制服・作業服の着用は自由
 全社員にユニフォーム手当1 万円を支給

□ クラブ活動の補助金
 社員が5人集まれば1 万円を審査なしで支給

□ 社員旅行支援
 毎年,全社員が参加して国内慰安旅行
 5年に1度は1 億円かけて海外旅行




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